竜神七子の冒険

竜神七子の冒険 (文学の散歩道)

竜神七子の冒険 (文学の散歩道)

児童書☆こどもは大人のいる世界で共に生きているという、あたりまえのことをしっかりと実感させてくれる物語。
ビンボーや、大人の事情や色々なことが周りで起こっても、七子はわが道を行く!
つらかったり、涙も流すけどへこたれない。
その姿は、表紙絵そのまま。
健気な七子に大人も元気づけられる。
そういう七子に育ったのは、お母ちゃんが、
しょうもないお父ちゃんに、声を荒げることもなく、
七子と弟の笑太のふたりをしっかり守って生きていく女性だったから。
私は、子どもの頃を思い出した。
なぜ、七子のようになれなかったのかもわかった。
ウチも、しょうもないお父ちゃんと強いお母ちゃんに育てられたんやけどなあ。
しょうもなさと強さにも色々あるっちゅうことやね。