家族ってなんだろう?
- 作者: 泉啓子,丹地陽子
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 単行本
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パパもママも、お兄ちゃんや麻也の言葉に耳をかしてくれない。それぞれがバラバラな方向を向いてしまう。
壊れていく家族のことを親友にも話せず、関係は最悪の状態になってしまう。
こどもが感じている「生きている」世界は、家族と学校……小さいのだ。本当は違うのだけど、気づけない。
私はこの作品に自分の子どもの頃が重なった。環境や状況は全く違うが、家族というものに縛られて、苦しいのに逃げられず、早く大人になりたいと思った日々。
もうとっくに大人になって、息子もいるというのに、私の子ども時代の苦しみは、心の中で終わりになっていなかったようだ。
泣けて、泣けて、しかたがなかった。
麻也とお兄ちゃんがかわいそうで。ついでに、私の子ども時代もかわいそうで。