河童のクゥと夏休み
- 作者: 木暮正夫,こぐれけんじろう
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 単行本
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初出は旺文社からの「河童大さわぎ」(1978年)と「河童びっくり旅」(1980年)です。
この夏にアニメ映画化される原作本として、2作が収録されていて、タイトルも映画のタイトルとなっています。
小学4年生の康一は、中1のいとこについて化石採集に出かけます。その河原で見つけたふしぎな石を持ち帰り、割って水をかけたら、なんと河童があらわれました。
「河童大さわぎ」は、康一の一人称で河童のクゥとの日々が語られます。
なにしろ河童ですから、人に知られると大変です。康一は、クゥを守りながら友情を深めていきます。
クゥは、地味ながら味わい深いキャラクターで、ユニークでもあり、親しみがわいてきます。
なので、クゥがどうなるのか、知る人が増えるたびに読んでいてドキドキします。
びっくりしながらも河童を受け入れ、康一とともにクゥを見守ってくれるお父さんとお母さんも暖かくて好きです。
「河童びっくり旅」では、そのクゥが康一に書置きをして旅に出ます。
それは、河童の仲間をさがす旅です。関東地方とか県内とかという規模ではありません。九州、名古屋、岩手と、全国区です。
その旅の仕方がユニークです。
河童の仲間が見つかったら、クゥは河童の仲間達と暮らしたいと思っています。
仲間に会いたい、でも会えば康一との別れが待っているわけです。
どうなるのでしょう。
そうそう、映画も見たくなりました。楽しみです♪