光る夏―たつひこ

物語は昭和29年から始まります。舞台は宇和島。主人公みちこは6年生。たつひこも同じ歳です。
広島に原爆が投下された日、みちこは、たつひこはどこにいたのか。みちこの祖母は語ってくれません。

物語が進むにつれ、過酷な運命と野球の大好きなみちこと野球少年たつひこのはつらつとした姿に心が痛くなります。
私はいつもこの本を手にしただけで、読んだ時の衝撃を思い出して涙がこぼれます。
今日は、62年前、長崎に原爆が投下された日です。
「戦争」を語るだけの物語ではない、思春期のみちことたつひこの物語ですが、
「戦争」や「原爆」がテレビや新聞で取り上げられるこの時期に、子供たちに読んでほしい本だと思っています。