やぎといじっぱり


悠太(小学4年生)は、先生にどなられたことがきっかけで、学校へ行かなくなります。薬剤師をしながら悠太を育てているお母さんは、困ってしまいます。そこで秩父に住むおじいちゃんに助けを求めました。
すると、おじいちゃんは、やぎをつれて、悠太のうちにやってきました。
ところが、大家さんにアパートでやぎを飼ってはいけないと言われてしまいます。

そんな悠太とおじいちゃんとやぎとおかあさんの、心の葛藤が胸にジンと染みてきます。
大人もそうだけど、子どもも毎日戦っているのです。何と? いろんなこととですね。
息子たちを見ていて、よくわかります。
作中の山上先生……こんな横暴な先生いるかしらと思うのですが、今の時代、なぐることはほとんど無いかもしれませんが、言葉の暴力があります。子ども達にとってそんな先生は、やっぱりこわいだろうと思います。リアルタイムで悩んでいる友達がいます。
親としてどうしたらいいか。
がんばっている子どもたちを支えたり、守ったりする事ができるのは、親(大人)で、子どもを守ることと「過保護」の区別を親はしっかり考えなければいけないと、児童書を読んでそんなことまで考えてしまいました。
毎日行く学校が楽しくなかったら、こんなにつらいことはありませんよね。