民話って、奥が深いです。

児童書☆かさこじぞう☆岩崎京子・文 井上洋介・絵(ポプラ社

ポプラポケット文庫の2月の新刊のひとつです。表題作品を含めて17話収録されています。
かさこじぞう/ものいうかめ/わらしべ長者(京言葉で書かれてます)/ききみみずきん/たからのげた/田うえじぞう/正月がみさん/にじのむすめ/たにし長者/ねずみのよめいり/おむすびころりん/こしおれすずめ/すずめのあだうち/ししときつね/ふるやのもり/はぬけえんま/春らんまん たぬきのかっせん

作者の岩崎京子さんはちゃきちゃきの江戸っ子だそうです。(解説・水谷章三)わらしべ長者以外は、歯切れの良いポンポンッと語っていく文章で、落語をきいているような感覚になります。
私は、初めて出会った話がいくつかありました。
中でも「にじのむすめ」は美しい話で、いい物語に出会った! とうれしくなりました。
「ししときつね」は日本のきつねが天竺まで出かけていきます。今まで民話で海外へ出かけた話は聞いたことがありません。
文庫版なので、数話づつ子どもに読んであげようと思います。