読み始めると、やめられない♪止まらない♪です。

児童書☆ 少女海賊ユーリ 時のとまった島 ☆
    ☆ 少女海賊ユーリ 海竜のなみだ  ☆ 
    ☆ 少女海賊ユーリ 天使のいのり  ☆ みお ちづる・作 永盛綾子・絵(フォア文庫)  

本棚から「たまたま手に取った本が面白いと、すごくうれしい」と長男がいいました。このシリーズを三冊いっきに読み終わったあとの言葉です。
そういう「面白い本」に出会うと、その作家の他の本も読んでみたくなるのだとも言っていました。
なるべくたくさん本を読んでほしいと願っている私としては、うれしい成長ぶりです。

「少女海賊ユーリ」には、たくさんの魅力的な、なぞを秘めた人物が登場します。
そして、それぞれの巻でユーリ自身のなぞとともに、重要な登場人物たちのなぞも解けてきます。
そこには、胸の痛くなるような悲しいドラマがあります。でも、現実から逃げることなく、正面から向き合っていく、ユーリやユーリを慕う登場人物たちの姿は、生きていくことの厳しさを人の心の暖かさを教えてくれます。
読み始めると、一巻を途中でやめることは難しい……。読み終わると、次を読みたくなって、ふと気がつくと家事が滞っていたりするのです。f^^;

それから、この本の楽しみがもういくつかあります。それは、第一巻に海賊船の間取り図が巻頭にあります。第二巻にはリーデニア海図が、第三巻、第四巻にもお楽しみがあります。
私は特に、海図を見ながら今、ユーラスティア号がどこへ向かっているのか確認するのが好きです。