少女海賊ユーリ・さまよえる宝島

少女海賊ユーリ さまよえる宝島 (フォア文庫)

少女海賊ユーリ さまよえる宝島 (フォア文庫)

児童書☆シリーズ第6巻。
「ユーリ」たち、ユーラスティア号は、リーデニア海の外へと出て行く。
「満ちた月が食われるとき」あらわれるという「宝島」をめざして。
すべてが黄金でできていて、わかがえりの水が流れているという伝説の島。
当然のように、多くの海賊たちは宝をもとめて船出する。
が、「ユーリ」は違う。そこに、「真実の宝」をもとめて船出したのだ。
今回は、荒れ狂うような海での激しい戦いのシーンが多い、こちらも一緒に戦い、海の大きな渦の中に飲み込まれたような感覚になるほどだ。

この「宝島」が、私には、地球のようにも日本のようにも思えて、いつまでも心に余韻の残る物語だった。
さて、これで既刊はすべて読んだ。
改めて第1巻からの「ユーリ」たちを、大自然の大河をのぞむように思いおこしている……。
うん、もう一度、最初から読み返して、楽しむことにしよう!
そうそう、この物語でレニーの謎がわかってくる。
それと、第3巻で登場したオーガムも再登場。
いかつい「あばれドクロ 二世号」の船長だが、ユーリのことが大好きな、なかなかおちゃめな人物。