暗い沼から呼ぶ声

児童書☆平成うわさの怪談24 暗い沼から呼ぶ声 岩崎書店
2007年3月15日発行。

ということで、これから書店に並ぶ新刊のため、表紙の画像がありません。
8人の作家による怪談のアンソロジー
短編集は、ふだん本をあまり読まない子にも、手に取りやすくていいと思うが、
作品の中には、これだけで終わってしまうの〜? というものも多い。
その物語の細部にわたって、もっと知りたい、読みたいのだ。
表題作品の「暗い沼から呼ぶ声」(佐野久子・作)は、特にそう感じた。
昔、人柱のかわりとして、沼に沈められた人形の話。
主人公とおばあちゃんと、おばあちゃんと人形と、
まだまだ物語を秘めているようで……。

こわい話は人気があるんだなぁ。
私は、子どもの頃から「恐い話」は苦手なので、
あまり進んで手には取らないが、
最近、少しずつ読んでいて、ただ恐がらせるだけではない、
人間の恐さを語っている作品もあると知った。

収録作品
「キャサリン名木田恵子
「心臓おくれ」山口理
逢魔が時に犬が鳴く」じろまるしのぶ
「8月3日……」山本孝(マンガ)
「暗い沼から呼ぶ声」佐野久子
「あらしの夜の見知らぬだれか」高林潤子
「暗闇からのささやき」廣田衣世
「恐怖の爬虫類ショップ」国松俊英