はじめてのキャンプ

はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)

はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)

児童書☆表紙の画像が無いのが残念。5〜6才のおかっぱ頭の女の子がキャンプへいく装備をして、ニコッと微笑んでいる。リュックをしょって、そのうえに敷物(マット)と寝袋をしょって、前には飯ごうをさげている。
お話は……おとなりのともこおばさんが大きい子たちをキャンプにつれていくことになった。それを聞いたなほちゃんは、ちっちゃい子だけど、一緒に行く!!と言う。
大きい子たちに「ちっちゃいこは だめ!」といわれるが、重い荷物も持てる、泣かない、まき集めもすると約束して、はじめてのキャンプにでかける。
さあ、なほちゃんはちゃんとキャンプにいって、テントで泊ることができるのでしょうか。

夜、トイレにいきたくなって、ともこおばさんに声をかけても、ぐっすり寝ていて起きてもらえないシーンは、その場の空気まで伝わってくるようだ。なほちゃんの心の中が手にとるように伝わってきて、がんばれと応援したくなるストーリーであり、絵であると思う。


この本、ずーっと読んでみたいと思っていた。それは、表紙の絵を見ると、私が子どもだった頃に、妹が学童保育のイベントで、はじめてキャンプに行ったことを思い出すのだ。絵のように荷物をしょって行ったわけではないけど、イメージとして重なるので、いつも気になっていた。
小心者の私はそんなキャンプにはとても参加する勇気はなかったから、妹のキャンプは衝撃的に記憶に残っている。
キャンプから帰った妹は少したくましくなっていた。