神さまの住む町

神さまの住む町 (わくわく読み物コレクション)

神さまの住む町 (わくわく読み物コレクション)

児童書☆舞台は、その名も「神在町(かみありちょう)」。主人公「みそら」と幼なじみの「ねね」の日常を描いているが、そこに町の人々と町に住む神さまたちが関わり、人情味あふれる物語が展開する。
「つゆ空とおばちゃん神さま」「神さまの宿るおなべ」「親指神さま」「お風呂屋さんの神さま」の短編連作である。

小学5年生の日常を描きながら、そこに神さまが関わってくる、ことに「親指神さま」や「お風呂屋さんの神さま」は姿をあららし、それは、子どもだけに見えるというようなファンタジーのお約束のようなものはない。大人の目にもしっかり見えるのだ。
そのファンタジックなリアリズムが、読んでいて心に暖かく心地よい。