ハーフ

長男が去年(6年生のとき)、「ぼくのいとこは犬です」という詩を書きました。
それは本当です。というか、「いとこ」的な存在は、私の妹が溺愛する犬しかいないのです。(名前も人間の男の子によくある名前です)
でもそれは、いわゆる家族のような存在のペットということです。

ハーフ (teens’ best selections)

ハーフ (teens’ best selections)

主人公真治は、父親から犬のヨウコを母親だといわれて育ってきました。人間と犬の「ハーフ」というわけです。
父親にとってヨウコは、ペットなどではなく、本当に妻であると信じて毎日を生きているのです。
真治は、成長するにしたがって、本当の母親(人間)がどこかにいると気づきます。
それでも、父親のいうとおりに犬のヨウコを母とする日々を送っています。

でも、もし私が真治だったらと考えたら、胸の奥が痛くなってきました。
真治もやがて、父親に合わせている自分が壊れ始めます。